富士フィルム 動物用免疫反応測定装置 富士ドライケムAU20V

T4、コルチゾール、ネコのSAAなど多彩な検査項目を、シンプルな操作で。
この1台が、診療のフローを変える。

 

院内で測定しその場で結果を確認、
ご家族への説明までワンストップに。

新たに誕生したDRI-CHEM AU20Vが
診療フローをより快適な姿へと導きます。

 

検査項目

 

 

セットから測定結果の確認までストレスフリーな検査へ

装置にセットするだけのかんたん操作

試薬はカートリッジのみで、装置にセットするだけ。
希釈が必要な項目も、装置側が判別し自動希釈。
タッチパネルの開始ボタンを押せば、約10分で測定を行えます。

*1 24℃時。使用環境温度によっては測定時間が前後する場合があります。

 

富士ドライケムNX700V・NX600Vシリーズなどの臨床化学分析装置とオートチップ、 検体容器(富士チューブ)が共用可能。

 

操作しやすく、見やすいカラータッチパネル

 

あらゆる操作ボタンや、設定・測定に関する情報をカラー表示のタッチパネルに集約しました。
測定中は、結果までの残り時間を大きく表示。
ひと目で分かりやすく、直感的に扱うことができます。

 

どんな空間にもフィットするミニマルデザイン

 

独自のテクノロジーで測定の感度維持と時間短縮を両立

SPF法*2によりシステムの小型化と短時間測定を実現

 

*2 SPF:Surface Plasmon Fluorescence(表面プラズモン蛍光)
vf-SAAの測定原理
  1. 反応カップ①に検体が分注され、検体と界面活性剤が混合されます。
    続いて反応カップ②に反応カップ①の混合液が分注され、蛍光粒子で標識された抗SAA抗体が検体中のSAAと反応します。
    このとき、反応液中のSAA濃度に比例して蛍光粒子抗体へのSAA結合量が増加します。
  2. 反応液が免疫反応流路内に送液されます。
    流路内に設けられた金薄膜上にはもう一つの抗SAA抗体が固定化されており、蛍光粒子抗体・SAA複合体量に比例して、金薄膜上の抗SAA抗体に捕捉されます。
    レーザー光が照射され、SPF法により得られた蛍光シグナルを計測し、これをSAA濃度に変換することで、測定結果が得られます。

 

 

*3 B/F分離:「抗体と結合した物質」(Bound)と「結合しなかった遊離の物質」(Free)を分離すること。
【専用試薬】富士ドライケム IMMUNO AU カートリッジ

抗原抗体反応を用いた免疫反応では、検体中のより微量な分子マーカーを測定することができますが、目的とする標的物質以外の影響を抑制することが重要です。
本システムでは、蛍光粒子で標識された標的物質を、試薬下層の金膜上に捕捉。
金膜の下層からレーザー光を照射し、捕捉された蛍光粒子のみを発光させることで、洗浄工程(B/F分離*3)を不要に。
このSPF法の技術により、免疫反応測定の小型・短時間化を実現しました。

 

SAA測定で炎症や患者の状態を客観的に評価

内臓型肥満細胞腫のネコにおけるSAA推移の一例
SAA 血清アミロイドA

「モニタリングでの活用」
ネコSAAはさまざまな疾患の診断補助や治療効果判定に活用されています。
初診時・治療開始時のSAA測定値を把握し、その後の変化の有無を追うことが、診療へ活かすポイントとなります。

*治療前にはSAA低値(測定範囲下限以下)であったネコの症例では、化学療法中にSAA高値を認め、骨髄抑制による感染の可能性を検出した。
引用:故・玉本隆司先生 より

 

全ての項目で、血清・血漿に対応

緊急時の検査も血漿ですぐに対応。時間と手間を省き、スムーズな検査をお手伝いします。
QRコード*4による自動校正で、面倒なキャリブレーションも不要です。

*4 QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

 

検体種対応表

*5 設定によりCOR血清は希釈測定、希釈なしの通常測定いずれも可能です