レイマー 顕微鏡用マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4K

4K高解像度、60fps高速フレームレート
HDMI・USB3.0・Wi-Fi・ギガビット・イーサネットで使用可能
テレビモニタ、パソコン、スマートフォン、タブレットで使える顕微鏡用4Kデジタルカメラ
Sony製の高感度センサとパワフルな画像処理エンジンが創り出す最上級の画質

ウルトラハイビジョン(4K解像度)の顕微鏡カメラです。

HDMI、USB3.0、Wi-Fi、ギガビットEthernetで使用可能で、テレビモニタ、パソコン、スマートフォン、タブレット、プロジェクターなど、さまざまなデバイスに顕微鏡像を出力することが出来るカメラです。

ソニー製の高感度な裏面照射型CMOSイメージセンサ「STARVIS(スタービス)」と、新開発のハードウェア画像処理プロセッサにより、細部の表現力と色再現性が格段に向上しています。蛍光観察のような微光イメージングにおいても、ノイズの少ない鮮明な映像が記録できます。

動画の記録もウルトラハイビジョン(UHD: 3840×2160)。ハードウェアエンコーディング(H264/H265)により、実に滑らかで高画質の動画が得られます。動画とライブビューのフレームレートは最大60fps。

顕微鏡への取付部は一般的なCマウント。オプションの11インチモニタを併用すると、ご利用の顕微鏡をデジタル顕微鏡に変身させることも出来ます。

SONY製の高感度イメージセンサ STARVIS

裏面照射型のSTARVISは、非常に高感度で、低照度においても画質が非常に優れています。
また、センサのダイナミックレンジが非常に広いので、白飛び・黒つぶれが起 こりやすい明暗差の強い試料の撮影に適しています。さらに内蔵のHDR機能 (ハイダイナミックレンジ機能)を併用すると、より広い明るさの幅を表現す ることができます。
蛍光観察などの微光イメージングでもご利用頂けます。

高感度比較

ワイドダイナミックレンジ比較

マルチインターフェース

HDMI・Wi-Fi・USB3.0・Ethernet、さまざまな環境で利用可能です。

HDMIモード、Wi-Fiモード、Ethernetモード、USB3.0モードがあり、
HDMIモード、Ethernetモード(もしくはWi-Fiモード)、USB3.0モードは同時に使用可能です。

HDMIモード

PCレスで、スタンドアローンの顕微鏡カメラとして使えます。
HDMIモニタに接続。撮影や設定はカメラに繋いだUSBマウスで操作します。モニタ上に表示される撮影・設定メニューは、直観的に分かりやすいグラフィカルユーザーインターフェース。PCレスなのにまるでパソコンのような操作感です。
ライブビュー表示、静止画撮影、動画の録画が可能です。
撮影した静止画や動画はカメラ本体に挿入されたSDカードもしくはUSBメモリ内に保存されます。
計測機能を搭載。ライブビュー上での計測、撮影済みの静止画上での計測、いずれも可能です。
撮影済み静止画の表示・編集、動画の再生などが可能です。

Wi-Fiモード

カメラ本体のEthernetポートからWi-Fiルータに接続すると、Wi-Fiカメラとして使えます。
無線LANを利用し、複数のユーザーが同時に異なる場所からFLOYD-4Kを操作し、4K解像度(UHD)のライブビュー映像を観察することができます。
静止画・動画の撮影も可能です。
このWi-Fiモードではスマートフォン、タブレット、Wi-Fi機能のあるWindowsもしくはMacのPCから接続が可能です。
スマートフォン、タブレット用のアプリは、iOS版とAndroid版が用意されており、APP StoreとGoogle Playから無料でダウンロード可能です。
ライブスティッチングやライブフォーカススタッキングのようなより高度な機能が必要なら、
無料のPC向けソフトウェアのSpectman(Mac版/Windows版)またはMicroStudio(Windows版)をご利用下さい。
新しく追加された帯域幅調整機能は、ユーザーにカメラのデータ転送速度を随時変更することを可能にします。
用途に応じて、画質優先・フレームレート優先が調整できます。

Ethernetモード

Gigabit Ethernet登載。ネットワークカメラのように有線LANで使用することが出来ます。
一台のパソコンと接続して使用することも出来ますし、社内のイントラネットに接続し、FLOYD-4Kを共有することも可能です。
計測、焦点合成(EDF)、タイリングといった顕微鏡写真の撮影に欠かせない機能を登載したWindows用とMac用の制御ソフトウェアが標準で付属しているので、WindowsでもMacでもご利用可能です。

USB3.0モード

USB3.0ポートを備えており、USBカメラとしても使用することも出来ます。Windows用の制御ソフトウェア“MicroStudio”と、Mac用のソフトウェア“Spectman for Mac”が標準で付属しています。
これらのソフトウェアは、計測、焦点合成(EDF)、タイリングといった顕微鏡写真の撮影に欠かせない機能を有しています。

スタンドアローンモード(HDMIモード)における高度な機能

PC無しでも計測ができる

FLOYD-4Kのスタンドアローンモード(HDMIモード)では、ライブビュー画面上で計測が可能。
もちろん撮影済みの静止画上でも計測出来ます。さまざまな計測ツールを登載しています。
計測データが別レイヤーに保存されるため、後から計測の編集や再計測を行うことが出来ます(レイヤーモード)。計測結果を画像内に埋め込んで一枚の静止画として保存することも出来ます(バーンモード)。
また、較正(キャリブレーション)の情報を撮影した静止画内に保存出来ます。
画像データに撮影時の較正データが保存されているので、時間が経ったあとに計測作業を行ったり、再計測を行うことが出来ます。

自動露出とマニュアル露出が利用可能。
ホワイトバランスはオート、マニュアル、エリアの3種が利用可能。
試料に応じて使い分けることが出来ます。

  • オートホワイトバランス:ライブビュー画面の中からカメラが自動で白色の部分を見つけて、そこを基準にカラーを自動で調整します。
  • マニュアルホワイトバランス:ユーザーが自分でカラー調整します。
  • エリアホワイトバランス:ユーザーがライブビュー画面内の白色の部分を選択し、そこを基準にカメラが自動でカラー調整します。白に近い色や明るい部分が画面内に複数ある場合などに、オートホワイトバランスよりも正確な色を再現することが期待できます。
    ※ホワイトバランスの指定エリアがモニタ上では白に見えていても、実際には非常に僅かに色が付いている場合があります。このような場合は、正常にホワイトバランスが取得できません。 標本を取り除き、照明光のみの状態(落斜照明の場合は白い紙などを設置した状態)でのホワイトバランス取得を推奨します。

カメラ本体で撮影済みの静止画・動画の再生が可能

動画再生は、巻き戻し、早送り、コマ送りができます。
コマ送りでは、目で追いきれないような標本の素早い動きや変化が観察しやすくなります。
撮影した静止画と動画はそれぞれ別のフォルダに保存され、いつでも簡単に閲覧可能です。