富士フィルム 超音波診断装置 ARIETTA 850 DeepInsight(アリエッタ 850 ディープインサイト)

DeepInsight技術をはじめとした高画質技術と、診断から治療まで幅広くサポートするアプリケーションを搭載したプレミアムモデル。

DeepInsight Technology

画質処理開発においてAI技術*1を使用したDeepInsight技術は、膨大な情報から必要な情報のみを抽出し、ノイズに埋もれていた微細な組織や複雑な組織構造をより明瞭に表現することが可能となりました。より自然な表現で組織を描出します。

*1 AI技術のひとつである機械学習を用いて開発・設計したものです。実装後に自動的に装置の性能・精度は変化することはありません。

eFocusing PLUS

eFocusing技術は、1回の送信に対して複数の受信ビームを取得し、一枚の画像に加算してリアルタイムに表示します。ARIETTA 850 DeepInsightではさらに複数の周波数をブレンドすることで、eFocusing技術がさらに進化しました。高感度、高コントラスト、高い空間分解能を実現しました。

Focused at all depths

Carving Imaging

組織構造の視認性を追及した「見やすい」画像を実現しました。被検者依存の少ない安定した描出を実現します。

OFF

ON

Protocol Assistant

決められた検査手順・撮像条件を登録できます。検査中のボタン操作を大幅に削減でき、効率のよい検査をサポートします。Guide View機能により、参照画像を表示できます。

Cardiac Function

AI技術*1を活用したSimpson計測により、LV、LAおよびRA の内膜を自動認識しVolumeを計測します。また、Doppler Cursor Assistなど循環器計測のワークフローを改善する機能を豊富に搭載しました。

*1 Option

Intelligent Series

Intelligent Seriesは自動化機能と自動化計測 を組み合わせて循環器計測ワークフローを改善します。

iDGD

Dual Gate Doppler使用時に、左室拡張機能指標のひとつであるE/e’の計測を自動で行います。R-R Navigation機能との併用で、不整脈症例にも有用です。

i2DTT

2Dトラッキング法による計測を自動で行うことが可能です。ROIの設定や解析の手間を省き大幅な検査時間の短縮が可能です。心不全で注目されているGlobal Longitudinal Strain(GLS)などの計測を簡便に行えます。

診断サポート

ARIETTA 850 DeepInsightは独自の先進的アプリケーションで、一歩先の診断情報を迅速に提供します。

Elastography*1

Real-time Tissue Elastography*1

組織のひずみをリアルタイムに算出することで、硬さの違いを色付け表示します。乳腺領域をはじめ、甲状腺、泌尿器など、幅広い臨床分野での応用が可能です。

Shear Wave Measurement / iATT*1

組織にせん断波を発生させ、伝搬速度(Vs)を計測することで硬さを定量的に評価できます。肝脂肪化の程度を推定するための指標(ATT)も同時に計測します。

血流イメージングの視認性向上技術

カラーモードにおいて、プローブ走査や体動により発生するノイズの特徴量を判別し、抑制するアルゴリズムを搭載しました。体動と血流が混在する領域においても血流の視認性が向上します。スクリーニング検査やミルキング時においてもストレスのない血流の観察が可能です。

eScreening*1

AI技術*2を用いた画像認識技術により、Bモード画像内の周囲と輝度の特徴が異なる領域を強調表示します。リアルタイムに検出部位を表示することで乳房超音波検査におけるスクリーニングの負担軽減に貢献します。

3つの特徴

1. eScreening Mark

Bモード画像上において、しきい値以上の輝度特徴量を持つ領域を、eScreening Markで囲むことで強調表示します。スクリーニング検査の負担軽減をサポートします。

2. eScreening Map

eScreening Mapは、輝度特徴量の分布を色分けして表示します。しきい値より低い特徴量を持つ領域も表示することで、対象構造物のより詳細な特徴量を確認できます。
eScreening Markと組み合わせることで検査をサポートします。

3. eScreening Graph

eScreening Graphは、構造物の輝度特徴量を時系列で表示します。
輝度特徴量とeScreening Markを表示するしきい値との大小関係を同時に表示可能です。また、シネメモリの画像サーチにより強調表示されたフレームの探索が容易になります。

治療サポート

豊富なプローブと高度な機能によって適切に治療をサポートし、病変の根治性を高めます。

Real-time Virtual Sonography*1

Real-time Virtual Sonography (RVS)*1

CT・MRI・超音波診断装置のボリュームデータから作成したMPR画像を超音波画像とリアルタイムで同期させる機能です。超音波検査だけでは発見しづらい小さな病変の発見や、治療部位の決定など安全かつ正確な治療への貢献が期待されます。

3D Sim-Navigator*1

RVSでナビゲーションしながら、穿刺ラインをリアルタイムにシミュレーションします。3Dボディマークと、C-Plane表示を利用することでターゲットと穿刺ラインの位置関係を三次元上で把握することができます。

E-field Simulator*1

RFA治療時に、電極の位置にもとづいて計算される電気的物理量(電場)をCT などの画像上に表示します。各電極の位置に応じた電場のシミュレーションが可能で、効果的な穿刺ルートの検討ができます。

  • *1 Option
  • *2 AI技術のひとつであるDeep Learningを用いて開発・設計したものです。実装後に自動的に装置の性能・精度は変化することはありません。